不動産の共有(共同所有)

不動産(土地・建物)は、複数人で共有(共同所有)することができます。

持分の割合

不動産を共有する場合、各共有者は、それぞれ不動産に対して持分を有することになります。

この持分は、2分の1、3分の1といった割合(持分割合)で表されます。

各共有者の持分の割合は、法律の規定や当事者の合意がある場合は、それによって決定され、そうでない場合は、平等と推定されます。

持分の処分

各共有者は、持分を自由に処分(売却、担保の設定等)することができます。

なお、各共有者が自由に処分できるのは、共有不動産全体ではなく、あくまでも自分の持分だけです。

共有不動産の保存、管理、変更・処分

共有不動産の「保存」行為は、各共有者が単独で行うことができます。
「保存」行為とは、共有不動産の現状を維持する行為のことです。

共有不動産の「管理」に関する事項は、共有者の持分の価格による過半数で決定する必要があります。
「管理」とは、(変更・処分に至らない程度の)共有不動産の利用・改良行為のことです。

共有不動産の「変更・処分」をするには、共有者全員の同意が必要です。
「変更」とは、共有不動産を物理的に変化・変形させる行為のことであり、「処分」とは、共有不動産を法律的に処分(売却等)することです。

共有物の使用

各共有者は、共有不動産の全部について、その持分に応じた使用をすることができます。

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